2006年:ジョンとステファンのマグニガル兄弟が創業。 ジョン(1968)とステファン(1974)のマグニガル兄弟はアイルランドの独立時計師で、2006年にブランドを立上げました。スイスとアイルランドで経験を積んだ2人は、コレクターのリクエストを踏まえた独自の時計を作りたいと願っていました。彼らの時計はいずれも技術と美観の両面において、高級時計としての基準を満たしています。また彼らの妹フランセスは、時計にエングレービングされているケルト紋様をデザインするアーティストです。 ダブリンにあるアイルランド/スイス時計学校で学んだ後、2人はスイスに渡って技術に磨きをかけました。ジョンはオーデマピゲ、クリストフ・クラーレのアトリエで働きました。ステファンはクリストフ・クラーレ、フランク・ミューラーで働き、その後はブレゲに移ってアフターセールスサービス部門の複雑時計責任者となりました。そして2003年にヌーシャテルにアトリエを構えます。一方ジョンは1999年にアイルランドに戻ってアトリエを開き、各ブランドの複雑時計を製作していました。彼は2012年に独立時計師協会(AHCI)のメンバーとなっています。 2人の処女作はクリストフ・クラーレのエボーシュを用いたトゥールビヨンでした。シンプルなのは良い事であると言うモットーに従い、キャリッジを更に軽量化し、脱進機をシンプル化して時計の安定性を損なわないようにしています。第2作目となるタスカーのムーブメントは、全て2人によって開発と製作が行われました。ツインバレルを搭載し、ユニークな形状をしたテンプ受けを含む独自のデザインが特徴です。