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マスターズトーク

“ZENITHの講習会にて”

(東京会場)
 1998年11月18日【水】 13時30分~19時KL.jpg
 大沢商会ビルにて
 東京都港区芝浦4-2-8 
 (大阪会場)
 1998年11月20日【金】 13時30分~19時
 クレディーホールにて
 大阪市淀川区西中島5-9-8
 私は立地上,大阪会場に行きました。

 内容としましては,
 ゼニス社の歴史,ゼニス商品の特徴,ゼニスムーブメントの特徴 などが規定の項目内容でその他としては質疑応答です。

エル プリメロ の供給先は?の質問にローラン・フレーヌ氏は
「ロレックス社、ダニエル・ロート社、など、数年前ではエベル社などその他数社上げられ、中でもロレックス社の検査が厳しかったのでここまで高品質で高精度のムーブメントを造る事が出来たのでお互いに良い結果になりました。」と、言っておられました。

レインボーフライバックやクラス4及びクラス6のリューズはねじ込み式では無いが防水性は大丈夫でしょうか?の質問には
「絶対に大丈夫です。ただ2~3年に1度は必ずパッキンを交換して下さい。」との事だそうです。

ピラーウィールが一部噂では、上下の歯を合わせてあるのでは?の質問に
「そのような事は御座いません。そのようなピラーウィールを見られた事が御座いますか?」と少し熱の入った返答できっぱり否定しておられました。

エル プリメロにはなぜハック機構(秒針停止装置)が付いていないのか?の質問には
「付けるのは簡単な事なのです、ただ30数年前に開発され少しずつの改良はして来ましたが当時のムーブメントの機構を現在新しくお持ちいただく方にも触れて頂きたいのです。」とフレーヌ氏はエル プリメロと言うムーブメントの30数年の鼓動を聴いて頂ければ・・・との想いのような感じで熱弁されていました。

エル プリメロの開発には無くてはならない「シンドラーの物語」として有名なシャルル・ベルモー氏は現在どのようにされておられますか?の質問には
「現在では退かれ、ご自宅でおられます。ちなみに、お元気です。」との返答に会場が和やかになりました。 

エル プリメロの振動数は36,000振動ですが本当に大丈夫でしょうか?の質問には
「一番よく訪ねられますがゼニス社自身が最も初めに取り組んだ所です。結論から言いますと、全く問題は御座いません。なぜなら普通の時計用オイルではなくモリブデン系のオイルから開発しましたので本来は7~10年位は大丈夫なのですが個人差や使用状況も様々ですので3~5年にオーバーホールをお勧めします。とギャランティーに記載しております。ただ3~4年に一度は必ず防水テストとパッキンは交換して頂きたいですね」と、少し笑みを浮かべながら話しておられました。

その他たくさんの質問があり最後にフレーヌ氏は、「現在も新しいムーブメントを開発中ですが、まだ発表出来ません。が、その時が来れば特約店様に先ず持ってご報告させて頂きます。」と、言っておられました。 

中15分ほどの休憩だけで、ゼニス社の歴史や概要、そしてフレーヌ氏自身がゼニス本社より持ってこられたムーブメント用特殊CCDカメラによるムーブメントの説明から質疑応答まで約5時間あまり非常に内容の濃い時間でした。雑誌等では詳しく掲載出来ないと思いますので、このホームページをご覧になって頂けた方だけにでもお伝え出来ればと思い記載しました。

又随時おもしろい情報があれば更新致します。