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マスターズトーク

“チューリッヒ、ル・ロックル、ルツェルンそしてバーゼルフェアへ”

top.JPG3/20(火)スイスエアーSR169便にて成田よりPM12:40、出発致しました。そして、約13時間程でチューリッヒ国際空港へと到着後バスで2時間程、東にあるルツェルンというスイスでは4番目に大きい街にて第1日目を迎えました。到着当日から雨でしたので、その日はおとなしく床に付こうと思いましたが時差ぼけで眠れないうちに朝を迎えてしまいました。そして、バスにて片道3時間程ゆられてルツェルンから今度は西へ、時計メーカーの工場があつまるル・ロックルに向かう途中、ラ・ショード・フォンにある「MUSE'E INTERNATIONAL D'HORLOGERIE」国際時計博物館に立ち寄りました。


01.jpg02.jpg03.jpg館内のコレクションの中には日時計から近年のクォーツ時計まで3000点以上が展示されており腕時計だけでなくポケットウォッチや19世紀前半のコンプリケーションウォッチやジラール・ペルゴのトゥールビヨンのポケットウォッチなどため息の出るような作品がたくさん展示されておりました。

そして、奥に進むと18世紀頃に使用されていた旋盤や工具類なども展示されており咽から手が出そうな程でした。と、思っているとル・ロックルにあるゼニスの工場への出発時間となり、とても後ろ髪を引かれる思いで時計博物館を後にしました。
そして、1時間程でル・ロックルにあるゼニスの工場へと到着。途中、カルティエの工場やロレックスの工場などその他大手メーカーの工場がたくさんありました。

04.JPG05.JPG06.JPG空が澄んでおり綺麗な所だからこそ各メーカーの要でもある工場が集まっているのもうなずけます。現地に行って初めて解ったのですが、なんとゼニスの工場の道路を2本隔てた所にロレックスの工場があり『この辺りを通ってエル・プリメロ搭載モデルのデイトナを運んでいたのかなあ?』なんて想像しながら眺めておりました。


07.JPGそして、いざ工場内へ入り、2階のパーティールームのような歴代のゼニスから現行モデルまでかつてのゼニスが展示されている部屋へ案内され、少しするとゼニス社社長のマンフレディーニ氏と技術部長のローラン・フレーヌ氏がこられ、今日までのゼニス社の姿勢とこれからも変わらずマニュファクチュールである為のこれからの代理店とわれわれリテラーとのより強固なパートナーシップを目指して行きます。との挨拶のあと、少し展示品を眺めたのちマンフレディーニ氏は『明日のバーゼルフェアでの準備がございますので・・・。明日のお越しをお待ち致しております。』と、バーゼル会場へ向われ、私達はフレーヌ氏の案内のもと工場へと案内頂きました。


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3階より工場が設けられており、まず目に飛び込んで来たのが『部品を製造する為のパーツを製作されています』とのことで、その方がMr.Microさんで本名は知りませんが微笑んでおられたのがカメラを構えるとキリッとされました。


11.JPG12.JPG13.JPGそして、銅と亜鉛からなる真鍮の地板を打ち抜く大きな機械から地板のバリを取る機械から地板の洗浄機から地板を削る以前にもこれだけの行程が必要なのを目の当たりにして改めて感動しました。
そして、幾つもの地板への輪列による違いの削り出しの行程を終えてやっとパーツの組み立てに入ります。


14.JPGそして、中には日本では受注発注になり通常はオーダーより1年は掛かると言われているポケットウォッチの5011Kも製造されていました。

何気なく辺りを見回していると窓側の机の上に小さなパーツを保管するプラスチックの容器が目に止まり、ふと覗いてみるとなんとエリートの地板の横になんと!パネライの地板を発見してしまい思わずシャッターを押していました。
辺りを見てもみなさん黙々と仕事をされており誰一人気付かれた方はおられませんでした。『撮っても良かったのかなあ??』そして最後に『昨年までロレックスのデイトナに供給しておりました部屋です。
この部屋は今まで公開したことはございません。』とのことにビックリしてここでもシャッターを押しました。


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現在では仕事の流れをスムーズにする為に各パーツのアッセンブリーを行う部屋になっておりました。
やはり実際にこのようにパーツの製作から組み立て、アッセンブリー、調整、検査、調整、検査、と聞いてはおりましたが目の当たりにするとやはり驚きました反面、本当に地板から造っておられた事実に歓びも覚えました。
アッと言う間に工場視察が終わり最後にローラン・フレーヌ氏より若かりし頃のフレーヌ氏の工場で働かれている写真から現在の状況をビデオにて説明頂きフレーヌ氏の歓迎の歌も聞かせて頂き二日目の行程を終えホテルへの帰路につきました。

さて、いよいよバーゼル会場に向う朝を迎えましたが相変わらずの曇り空にもかかわらず気分は快晴でした。
バスで2時間程かけてルツェルンからメッセバーゼルの会場へと向い、到着と同時にいざ会場内へとそして、受け付けで入場券にカットを入れて貰うと、まずAHCI「独立時計師集団アカデミー」のコーナーへと向いました。
そして、AHCIのブースに付き何気なくブースを見上げると2階より明るく笑顔で手を振っておられたのがヴィアネイ・ハルター氏で、少しするとパイプをくわえ、チョットお酒が入っておられたのかご機嫌でこられたのが、複雑時計を得意とする孤高の天才時計師のフィリプ・デュフォー氏でした。
そして、記念写真をお願いして、そうこうしていると私の商談の時間が来ましたのでジャッケ・エトアールやゼニスやダービー&シャルデンブランやジンなど、それぞれの各ブースへ伺い商談を済ませて、また色々なブースを廻りました。

18.jpg19.JPGやはり気になったのは、スゥォッチグループであるETA社のブースやパーツメーカーなどが並ぶ中2階でアラン・シルベスタインやジャッケ・エトアールや最近ではクロノスイスなどが搭載していますフライング・トゥールビヨンでも有名なムーブメントメーカーのプログレスウォッチのブースなどもあり今回はコラムホイール式のクロノグラフムーブメント[PROGRESSIVE Kaliber154]という28800振動で50時間以上のパワーリザーブを持ちCOSC認定ムーブメントのデモンストレーション画像のビデオ放映もしておられました。

今年はオメガのスピードマスターもレマニアの高級ラインでもあるコラムホイール式のムーブメントを搭載してきましたし、このプログレスウォッチのムーブメントが台風の目になりそうです。
聞く所に寄ると、来年はムーブメントメーカーとパーツメーカーがバーゼルフェアから離れて独自でフェア会場をもたれるとのことです、が噂ですので変更になって『会場を離れることはございません。』ということになるかも知れません。

20.JPG私と致しましては離れずに同じ会場内で行って頂きたいものです。 中2階は1階ほど賑わいはございませんがスゥォッチグループの一つであるETA社のゼンマイ等を製造するメーカーのニヴァロックス社 21 や竜頭やケースやブレスレットなどを手掛けているメーカーのメコー社 22 などが出展しており見ているだけでとても楽しいブースがたくさんございました。
そうこうしているうちに閉館の時間が近付いてきますと会場内からどんどん退場していかれました。
バーゼル初日目でしたので、独立時計師のアカデミーの方々による『ゴールドファイル』の発表会というより盛大なパーティーが近くのホテルで行われておりました。
マスコミ関係の方々もかなりそちらに流れて行かれましたので各雑誌等でご覧頂けると思います。
私もちょうど会場を後にしようと思い、入り口横の[KIOSK](日本のキオスクのモデルになったのがこちらスイスのKIOSKだそうです。)でテレホンカードを買っていると私の横に綺麗な女性が立っており『どこかで見たことのある女性だなあ?』と思って見ていると女優の長谷川理恵さんでした。
『あっ、またバーゼルのテレビ特集なんだなあ』と思って見ておりました。
ウム~やっぱり女優さんて綺麗だなあとみとれておりました。
そして、私も会場をあとにし、バーゼル会場前のトラム「路面電車のこと」でバーゼル駅まで行き、そして電車で1時間30分程ゆられてルツェルンまで戻って来ました。
ルツェルンに戻って来て軽く食事を済ませ、ルツェルンの街の散策に出掛けましたが、スイスのお店の閉店は早くてウィンドーショッピングすら出来ずにアンティークウォッチショップの物色をしておりましたが、チューリッヒやバーゼル辺りでしたら良かったのですがルツェルンでは、やはり殆どアンティークショップはありませんでした。
お客さまに『ワンプッシュのストップウォッチやインデックスモビーレなどあったら買って来て!』って頼まれておりましたが、みなさんにここでお詫びさせて頂きます。みなさんごめんなさい。m(__)m。

仕方なく辺りの景色を見ながら散歩をしておりました。
やはり気温は日本より低いのですが、空気が澄んでいるせいか体感温度は日本よりうんと暖かく感じました。
無論、今年は昨年より気温は高かったそうですが、すごし易く花粉症でした私がこの期間中まったく気になりませんでした。
話は逸れてしまいましたが、これからたくさんの新作が目白押しにリリースされて参ります。
ご紹介出来ますのは、ほんの一部ですがこれからも楽しんで頂けますように頑張りますので応援宜しくお願いいたします。