2003年02月14日更新
マスターズトーク
- ZENITH 2003年 プレ・バーゼル -
今年もバーゼルフェア、ジュネーブサロンの季節がやって参りました。今年は例年とは違いバーゼル会場から機械メーカーが離れて単独でチューリッヒに会場を設けて開催されるようです。
期間は4/3~4/10までで、一方ジュネーブサロンは4/8~4/13までで、昨今のスォッチグループ、LVMHグループのバーゼルフェアとリシュモングループのジュネーブサロン、また各々のブランドに機械や技術を供給するメーカーがそれぞれの会場に、その他ではブルガリグループやフランク・ミュラーといった独自で会場を設けて開催する動きが目立って来ています。
そのような中で今までですとバーゼルフェアやジュネーブサロン開催までは新作に関してはすべてのブランドがシークレットだったのですが、今年から少し傾向が変わって来ているように感じます。
その中でも少しだけですが具体的な発表モデルの情報も案内されて来ておりますので少しずつですが掲載致します。
-2003.ゼニス プレ・バーゼル-
【写真1】まずゼニスです。一番の話題と致しましては、掲載写真【写真1】一番左のクロノマスターパーペチュアルカレンダー(WG、PG、YG 各 予価500万円)モデルです。
前回のマスターズトークでもお話致しました通りゼニスでは独自にパーペチュアルカレンダー付きクロノグラフをリリースしていませんでしたので、ゼニスとしては初のパーペチュアルカレンダー付きクロノグラフモデルです。
その次に写真中央のクロノマスターオープンダイアルという文字盤側よりテンプの動きとガンギ車やアンクルの動きまで堪能出来るように地板をスケルトナイズし、しかも時分針と同軸にパワーリザーブインジケータ-の針をセットするなど新たに独自の機構も盛り込み、それを45mmケースに納める等新たなゼニスへの躍進が伺えるモデルでもあります(PGモデル,シルバーダイアル予価¥330万円、SSモデル,ブラックダイアル予価150万円)。
次に【写真1】一番右のモデルはクロノマスターを女性の方にもというところから、かつてユニセックスモデルとしてリリースされていたクラス・エリートのケース径程の37mmのサイズで新しく開発したケースにグランドクラス・エル・プリメロに搭載のCal.4002のムーブメントを搭載してのリリース。モデル名“Chronomaster Star”。
文字盤のアラビア数字にギューシェ模様もノスタルジックな風合いに仕上がっています。ラインナップとしては以下の通りです。(SSケース予価59万円、PG予価157万円でYG予価150万円、ベゼルダイヤ入りSSケース予価110万円、PG予価215万円、YG予価205万円、それぞれシルバーダイアルとブラックダイアル)。
アイテムとしてはSSモデルにはシルバーダイアルとブラックダイアル、YGにはベージュダイアル、PGにはブラックダイアルがあり、ストラップのアイテムも豊富で淡いグレーや淡いブラウンもありYGケースにも似合う淡いベージュなどもラインナップされており男女どちらが付けても似合うように考慮されているのが嬉しい。
次は昨年LVMHとして初の限定モデルとして発表したスターコレクションに新たなモデルとして追加発表される予定です。
【写真2】【写真2】左より(PGモデル,ギョーシェブラックダイアル予価¥168万円生産本数250本、SSシルバーダイアル93万円年産限定)。そして次に、“グランドクラス・エリートパワーリザーブ付デュアルタイム”SSモデルで予価72万円、そして“グランドクラス・エリートパワーリザーブ付”SSモデルで予価64万円です。各々にシルバーダイアルとブラックダイアルが用意される予定です。
【写真3】【写真3】ポートロワイヤルシリーズでは昨年発表になった角形SSケースのエル・プリメロ搭載モデルに、今年はPGモデルが追加で限定500本生産で発表になる予定です。予価¥237万円。
また、現行モデルの追加でそれぞれギョーシェ文字盤“ダミエ文字盤”がラインナップに加わる予定です。価格については現行同モデルの約6~9%upになる予定でそれぞれグランドポートロワイヤルエリートパワーリザーブのレクタンギュラーがSSで予価59万円、ブレスモデルが予価66万円。ニューポートロワイヤルエル・プリメロのラウンドモデルのストラップとブレスがそれぞれ予価49万円と56万円です。
またニューポートロワイヤルエリートのラウンドモデルについてはストラップ、ブレスそれぞれ予価31万円と38万円です。
またこれには、同じく現行ラインのクロノマスターエル・プリメロにギョーシェ文字盤が追加リリースされる予定で、モデル名は“クロノマスターT”です。価格は現行モデルと同額の75万円と84万円です。
【写真4】また最後にビンテージシリーズ【写真4】と致しまして、かつてゼニスが生産していた過去のモデルの風合いをそのまま再現して限定モデルとして生産される予定です。
第一回モデルは1965年に発表された角形の三針モデルでゴールドシリーズのみの世界限定250本で復刻されます。予価は127万円でモデル名は“New Vintage1965”です。
ゼニスは以前のマニア層だけでなく、より幅広いユーザーの方々へとの思いから高級ラインの製品が目立つ中で、女性の機械式時計への感心の高さも考えレディースモデルも発表するなどこれからも幅広い商品構成でより多くのファンを獲得して行くことと思います。