2003年03月26日更新

今回はダービー＆シャルデンブランの中でも比較的新しい限定モデル2本について比較してみたいと思います。

2002年に発表になり今年2003年よりデリバリーが開始になったアエロディーンのシリーズで“ヴィンテージカプリス”というモデルが入荷しました。
ダービー＆シャルデンブランとキネッテ・ロベール社長（シネッテ・ロベール社長）については雑誌の記事等々を通じて、よくご存じだと思いますのでここでは特には触れずに掲載画像の限定モデルと、今年のバーゼル・フェアで発表予定の新作の速報のみを列記します。

まずはアエロディーン ジャンプアワーです。
こちらは2001年10月までの正規輸入元であった(株)デニックス取扱い時に発売になったモデルで、2000年の21世紀発表を記念して製作された1960年代製のASシールド社製ムーブメントをベースにジジャンピング機構を付加させたモデルです。

特徴としては分針をかなり上部に配置し、時間表示の視認性を重視する為、大きめの時間表示の為の数字が採用されており、また文字盤においてもダービー社独特の太陽光線状に波打った放射線模様のギョーシェ彫りが文字盤中央より施されており、光線の当たり具合によって様々な表情を見せる光沢仕上げになっております。

裏蓋としては製作を開始した年を記念して2000年の“2000”を彫刻し最後の“0”とDubey&Schaldenblandのロゴの“　D＆S”の“D”との形を合せ取り、中のテンプが眺められるように“D”の形のシースルーバックになっております。

一方毎年発表される限定モデルで2002年発表、2003年発売モデルのアエロディーンヴィンテージカプリスです。
通常の3時位置のリューズを9時位置に変更し6時位置に視認性の高いビッグデイトを表示し、12時位置には非常に大きな角度のパワーリザーブインジケーターを配しています。
搭載するムーブメントはETA社製Cal.2892-A2をベースに、ジャケボーム社製のビッグデイト＋大型パワーリザーブインジケーターの専用モジュールを加え、それをダービー社にてファインチューニングされています。

プレ・バーゼルフェア in Dubey&Schaldenbland

次に2003年バーゼルフェアの新作情報を少し掲載致します。
【アエロディーン クロノグラフ】
現在リリースされていますグラン・クロノのサイズではなく、デュオやデイト、クロノメーターのサイズのケースに新型の自動巻クロノグラフ・ムーブメントを搭載したもので、3カウンター＋デイト付きで、恐らくグラン・クロノと同じ価格になると思われます。また、定番のラインナップモデルになるそうです。
【アクアディーン】
アエロディーン・シリーズのスポーツモデル。デイトのケースサイズより僅かに大型化したケースに捩じ込み式リューズを採用し、ブレスレットにはステンレススティールとラバーのコンビネーションが予定されております。ムーブメントは“デイト”に搭載されているビッグデイト＋スモールセコンドが予定されており、こちらも定番モデルになる予定です。
【アエロディーン エレガンス】
“アエロディーン クロノメーター”の生産中止に伴い、ダービー＆シャルデンブランのベーシックモデルとしての発売になる予定です。“アエロディーン クロノメーター”と同ムーブメント（スモールセコンド＋デイト）で、クロノメーターではない仕様に新デザインの文字盤を組み合わせたモデルです。
【カレ・コンブレ カプリス】
昨年発表のヴィンテージ・カプリスのムーブメントを“カレ・コンブレ”に搭載したリミテッドモデル。ただ、リューズ位置は3時位置に来るそうです。ステンレススティールが250本、RGが50本の予定だそうです。
【スピラール・ツー(仮称)】
モデル名が“スピラール・ツー”になるかどうかは未定ですが、“スピラール・ワン”と同じデザインのケースに、ETAヴァルジュー7750ベースの自動巻きにスプリットセコンドを付加させたクロノグラフムーブメントが搭載される予定で、こちらも定番モデルとして発表になる予定です。
【スピラール＋ヴィーナス社製オールドムーブメント】
具体的なケース形状や仕様は未定ですが、2004年のバーゼルにて発表になる予定です。
【アエロディーン・レディ＋オールドムーブメント】
1960年代のオメガ製小型自動巻セミ・コンプリケーション・ムーブメントを組み込んだアエロディーン・レディです。ムーンフェイズとカレンダーが組み込まれる予定ですが、2003年のバーゼルフェアで発表になるかは未定です。

新作が盛り沢山のダービー＆シャルデンブランではありますが、ここに上げましたモデル全てが2003年のバーゼルフェアで発表されるかは未定です。何はともあれみなさんどうぞご期待下さい。