2004年03月16日更新

今回のマスターズトークはこれから発売されるであろう（予想）Sinn356Limitedモデルの予想をする為に、かつて販売されたモデルを振り返りたいと思います。
もう一方は以前より、よくお尋ね頂きました156Bの4ビス止めモデルとスクリューバックモデルの相違について掲載致します。

Sinn356.Euro Fliegers
フリーガーモデルの為、文字盤及びケースはすべてマット仕様かつて販売されたSinn.356.Fliegerは1996年に日本限定300個で生産されたもので、40年代を彷彿とさせるクラシックなパイロットクロノグラフでした。この限定モデルは即時に完売しましたが、ドイツ本国からのファンの要望もあり手巻式のバルジュー7760から自動巻式のバルジュー7750へと変更となり復活し、再びシリーズモデルとして発売されるに至りました。

自然光の下での見え方Flieger/フリーガーとはドイツ語でパイロットを意味し、パイロットクロノグラフの原点としての意味深い最も基本的なモデルです。

こちらに掲載のモデルは手巻式のSinn.356Flieger発売より2年後に発表された国内限定300個で生産されたモデルの第2段、Sinn.356.EURO FLIEGERです。

ブラックライト灯火時の見え方このモデルは、NATO軍が使用しているユーロコプター用のコクピットクロノグラフをイメージしたモデルで、このコクピット内で使用されるクロノグラフの特徴的は、時分針に使用されている蛍光塗料にあります。これはコクピット内の特殊ランプでオレンジイエローに蛍光するという非常に特殊なもので、356.Euro Fliegerはこの特殊塗装の針を採用し、視認性の向上を図っています。

操作性及び視認性を重視した仕様。レフトハンド用リューズ

Sinn156B.SONY.FC
1998年国内において、(株)SONY（ソニー）の出資会社であるソニーファミリークラブ（SONY通販）と（株）PXとの企画モデルとして国内のみ通信販売で60本販売されたモデルです。
スペック上、裏蓋が4本のビスで密封されている156Bと同じ仕様です。
今回はスクリューバックモデルと4本ビス止めモデルとの相違点について掲載致します。

左上：スクリューバックのケースと4ビス止めバックケースの裏蓋側左下：4ビス止めケースバックが、やや膨らみを帯びた形状になっている。また、アクリル風防も4ビス止めタイプの方がやや膨らみを帯びたプレキシガラスを使用している。
ケースラグなども4ビス止めケースモデルは貫通しており、スクリューバックケースモデルは貫通していない。
右上：リューズの大きさやプッシャーの大きさ、それにそれぞれパイプなどの形状も異なっている。
右下：明らかにケースの構造が変わっているのが伺える。
Sinn156B.SONY.FC Model
Ref.Sinn156B.SONY.FC (Limited/60本)
正面からではケースの違いは解らないリューズ及びプッシャーの厚さの違いが解る