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2007年06月11日更新

バーゼルワールド その1

マスターズトーク スペシャル
-2007バーゼルワールド&ジュネーブサロン-

最近はリアルタイムで画像&動画が見れるようになりましたので、非常に身近に感じれるようになりました。
また独自の視点で毎日更新されている所もちらほらとあり、私のようなずぼらな人間には到底及ばない乍らも、がんばらねば…と日々思っております。
さてそんな中、今年もバーゼルワールド、ジュネーブサロンに行って参りました。
一応簡単ですが、良く掲載されるところは程々にして、順に掲載して参ります。

まずは、みなさんもう良く見られるカットだと思います。
一枚目はバーゼルSBB(駅)のエスカレーターを降りるところです。
左前方を抜けるとメッセまでのトラムが出ており、会場まで約15分で到着します。
二枚目もお馴染みメッセ前の1カットです。昨年までは入り口前に大きなテントのようなモノで三角型をした形で設えていましたが、今年はきちっとした屋根が付いていました。
三枚目は、メッセのゲート前です。ここはすごくシックなイメージに変わっておりました。

右の階段を上がって行くとプレスセンターがあり、プレスの方々専用のクロークやFAXやコピーやインターネット等が自由に使えるような設備が整っています。
また、カタログや資料等の紙類も溜まって来る為、DHLの配送センターもあるのでここから自国の会社へ発送も可能です。
プレスの方々は、機材だけでも大変なので非常に便利なところだと思います。

今年は、広角レンズも持参しましたので、臨場感ある写真だと思いますが、如何でしょうか?
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少しのマイナーチェンジでも人気になるロレックスですが、今年は人気のスポーツラインに大きな展開がございました。
まずは、昨年発表になったGMTの針がグリーンになり、ケース自体も少し大きくなったGMTマスターIIのコンビモデルRef.116713にステンレスモデルRef.116710が追加発表されました。

次は、ヨットマスターIIです。
カウントダウン表示式方法のクロノグラフを備えたモデルで、特殊なベゼルリングと組み合わせて積算していき、ヨットをする者にとって非常に操作性が良く、機能的にも優れたモデルのようです。
こちらは18金YGと18金WGモデルのみのリリースです。

次は、ご存知の方も多いと思いますがやはり一番の話題はミルガウスの復刻のようです。
やはりロレックスです、通常の復刻ではなく、サファイヤガラスをロレックスのイメージカラーであるグリーンにして、よりインパクトのあるイメージに仕上がっているようです。

近年、特に科学者やエンジニア等、技術者達は勿論、一般の方々でも磁気や磁場の影響を受ける環境は増えて来ています。
昨年はIWCのインジュニアも復刻され、今年はロレックスのミルガウスと…。
ハードスペックにリーズナブル路線を行くジンは、その影響も有ってかどうかは解りませんが非常に好調のようです。
技術的に製作可能なメーカーにとっては、“対磁性”というのも一つのキーワードなのかも知れません。
その他では、エアキングも全てクロノメーターモデルになり、それに併せてNewダイアルが追加発表されたり、オイスターデイトもNewダイアルが追加リリースされたり、WG のフルーテッドベゼルを装着したモデルが発表になったりと、今年のロレックスは話題がいっぱいのようです。
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次は、バーゼル出発前にも掲載させて頂きましたパテック・フリップからの推薦で、今年独立時計師AHCIより出品されましたニコラス・デラロイ氏です。
今回出品に際しまして、Newダイアルも発表されました。
文字板のアップライトインデックスの外周にブラックシェルとホワイトシェルを使ったモデルで、少しラグジュアリーな感じに仕上がっておりました。
(三枚目の画像1/50のK18ホワイトゴールドモデルです。1/50ですよ!!
諄いかも知れませんが、50分の1本目です!いいですね~。美しい仕上の上に、その1本目となると…、貴重ですね。)
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またユニークピース(1点もの)でスプリットセコンドのオールドストックムーブメント、ヴィーナスCal.179をリフィニッシュした微調整ネジ(チラネジ)を装備したテンプを搭載したムーブメントをK18ホワイトゴールドのケースに納めています。
このモデルの裏蓋表側には何も刻印されていないので、自身の好きな文字や絵柄をエングレーヴィングする事が出来るそうです。
またハンターケースなった裏蓋の内側は鏡面仕上げになっており、そちらにムーブメントを写して眺める事も出来ます。
かなり美しい仕上げでした。
またもう一つのユニークピース(1点もの)は、こちらもオールドストックムーブメント、バルジューCal.71のベースをリフィニッシュしたクロノグラフモデルです。
こちらもただオールドストックのムーブメントを搭載しただけでは無いので、大変美しい作品でした。
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昨年は兄のジョンだけでしたが、今年は兄弟揃ってお会いする事が出来ました。
ジョンとスティーヴンの兄弟時計師、マクニガルです。
左がジョンの作品で、PT950のケースにサファイヤの受け石を使い、6時位置(向って上側)に製作者である彼の名前と9時位置(向って右端)に作った年と月がムーブメントに刻印されています。
同じく右側がスティーヴンの作品で同じように刻印されています。

今年は、サファイヤガラスの文字板を摺ガラスのようなフラスト仕上げを施したり、模様を付けた文字板も見せて頂きました。
『写真撮るよ!』って言うと、スティーヴンがおどけた顔をしたので、パシャリ!
後で、『こんなので、写ったよ。』って見せると『はははっ、もう一度!』って言ったのでもう一度撮影しました。
しかし、最初のこちらを掲載します。
スティーヴンごめん。こっちの方が面白いから…。
彼らのトゥールビヨンにご興味のある方は、是非お尋ね下さいませ。
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今年も、昨年同様『このブランドも??』と思うほど、ケージの形を変えただけ??のトゥールビヨンや『これって、ベースもモジュールも、おたくのブランドが作った訳じゃ…』というのも良く見ましたが、一方では、シンプル乍ら手の混んだ作りのブランドもございました。
やはりある一方では原点回帰なのでしょうか。ちょっと、ほっとしますね。

この作品はフィンランド出身のスイスWOSTEP時計学校のコンプリケーテッドコースの講師でもありました、カリ・ヴォーティライネンさんの今年の新作です。
昨年同様、素晴らしい出来映えですね。
古典的なケース&ラグにブレゲ針を現代風にアレンジした可愛らしい針に、シンプルかつ上品なダイアルで非常に整った顔をしていました。
流石に機械内のパーツ一つ一つも美しいですねぇ。
欲しいです。私は。
しかし、デュフォーさんのシンプリシティよりお高いそうです。私にはちょっと手が出ません。

※先日H19.6.14、カリーさんより日本でのオフィシャルエージェントが決まったとの連絡があり、また彼自身の作品に対する著作権についての要望があり削除せざるを得なくなりました。
詳しい画像は、雑誌等でご覧下さい。

やはり広角レンズで撮ると撮影も楽しいです。
素人撮影なので、写りは勘弁頂くとして、臨場感が有って解って頂きやすいと思います。

一枚目の画像は入り口ゲートを入って右手にモバード、左手にコルムを超えた次が右手にコンコルド、そして左手がこのゼニスのブースになります。
ゼニスの右側の通路とエスカレーターを挟んでその隣がロレックスで、ちょうど私の撮影している後ろ側がパテック・フィリップのブースです。

二枚目が、ゼニスのブースを背中にパシャリッ!
ロレックスの前がパテックのブースです。その奥がショパールのブースです。
この辺りは有名ブランドが並ぶメイン通りホール1の前方です。

三枚目はショパールも過ぎてその奥、ホール1のド真ん中にある一番デカイ「スゥォッチグループ」のブースの手前を左に曲がると、今年も二階に水槽を作って熱帯魚を泳がしたブライトリングのブースです。
結構、水槽の前で撮影している方が多かったので、私は撮影している人を撮っていました。
だってその方が面白いですよ。驚いた顔やニコニコした顔の人たちなど、色々な表情で…。
広角レンズでたくさん撮ったのですが、ちょっと掲載したくて…。少しだけ…(^^;
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バーゼルワールド その2

マスターズトーク スペシャル
-2007バーゼルワールド&ジュネーブサロン-

次は、パテックです。
人気のノーチラスクロノグラフとコンプリケーテッドの2ショットと、もう一方は、革ベルトの兄弟。この他にもアクアノートに新しいギョーシェ文字板のラージサイズとエクストララージサイズが発表されていたり、トノーケースのクロノメトロゴンドーロ等が新作で復活発表されていました。
やはりパテックは、人気好調のようですね。

二枚目の画像は、今回は、このようにブースサイドの展示スペース内には、ムーブメントが鎮座していました。
これは、一部ですがクォーツからハンドワインディングは勿論、セルフワインディングの自社キャリバー等、殆どが一堂に展示されていました。
ヌーヴェルレマニア社がパテックとの共同で製作したムーンフェイズ付の年次トリプルカレンダーのクロノグラフCH27-70Qは、非常に美しいですね~。

個人的には、自社開発、自社設計のCHR27-70Qの割剣も好きです。
このようなムーブメントに、陶製のシンプルなダイアル…美しいですね。
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モーリス・ラクロアは、今年から【MAURICE LACROIX】のブランド名の間に、ブランドマークである“M”が、入ったブランドロゴに変更されたり、“Tomorrow's Classics”から“Manufacture Horlogere Suisse”へと変更されたり、ブランドカラーがグレーからウッドブラウンに変更されたりとブランドイメージが大きく一新され、今年の新作も新たな躍進と言うイメージで、発表されました。

画像一枚目は、ブース内を親切に案内して下さった受付の女性の方々です。

画像二枚目左上とその下より、昨年発表された3時位置に殆どのクロノグラフの積算系が30分か45分ですが、この“マスターピース・ル・クロノグラフ”は、60分積算系を備えた自社開発クロノグラフで、今年は受け板やクロノブリッジ等を文字板色に合わせてPVDの加工を施したSSが発表されました。

画像ニ枚目中央上とその下は、ユニタスCal.6497をベースに新たに自社設計された“マスターピース・スケルトンバック”です。

画像二枚目右上と下の画像は、現行モデルのジュール・レトログラード・トノーのラウンドモデルで、今回は曜日のレロトグラードの部分が、サファイヤガラスのスケルトンにギョーシェ模様を施した仕様になっております。また下の画像は、ポントスシリーズのレクタンギュラークロノグラフで、スモールセコンド部が針ではなく、プレートの一部を三角型にしてのポイントで、表示しています。

画像三枚目が、新しくデザインされたラクロアのイメージショップのサンプルコーナーです。
益々クオリティアップだけで無く、イメージアップにも変更をかけたラクロアのマーケティング戦略のこれからに注目です。
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今回バーゼル出発前に、CGにて掲載しましたヴィアネイの新作【Classic JANVIER】です。
ジャンヴィエは、彼の会社名“JANVIER.SA”から取ったそうです。
クラシックより二回り程大きく厚みのあるケースは、はるかに存在感があります。

画像一枚目は、クラシックとの比較です。
機能としては、接近しているニ本の針で新月と満月を表し、下のシルバーカラーの針で、ポインターデイトを表します。
画像上、四時位置にある針で、太陽暦を表し、画像二枚目の裏側の針で、月齢と季節を表します。

三枚目の画像は、ほぼ完成のトリオです。
やっと一つ目が完成のようです。『当店のオーダー分は、何時になるやら…。まだちょっと先のようです。』
《ヴィアネイ・ハルターにかんしては、今年もまた彼の工房“ジャンヴィエ”があるサント・コアに行きましたので、そちらに関しては後日掲載します。》
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次は、ジンです。
今年は、6000の高級ラインにレディースシリーズが発表されました。

まずは左上の画像下側、Sinn.6030です。10気圧防水の38mm径のケースにETA社製Cal.2094のクロノグラフムーブメントをベースに搭載したモデルと、左下の画像、Sinn.6033は、34mmケースに10気圧防水を備えたモデルです。

中央上が、現在発売されておりますSinn.756やSinn.856に両回転ベゼルを備えたSinn.656のベゼル付モデルSinn.657の追加ラインナップSinn.757及びSinn.757.UTCです。

その下のモデルは、18Kゴールドケースにエングレーヴィングとスケルトナイズを施したオールドストックのバルジューCal.23を搭載した25本限定のスペシャルモデル、Sinn.2300です。
次に右上の画像ですが、一昨年のSinn.403.EZM-2以来の人気が新しくなったSinn.UXでも続いており、その特別モデルのGSG9仕様です。

次に右下の画像が、ドイツでニ番目に古い陶製会社の文字板を使用したモデルが、右側Sinn.1746で左が、そのスタンダードモデSinn.1746.Klassikです。

また昨年より噂されておりましたSinn.356.EUROFLIEGERについては、サファイヤガラス仕様になり、その他は、ほぼ“同じ状態でSinn.356.EUROFLIEGER IIとなって、秋から冬頃に発売される予定です。

またその他のJapan Limitedモデルでも、ジンファンの方々にも嬉しいモデルがリリースされる予定ですので、ご期待下さい。
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次は、ノモスです。
今回は、嬉しい内容でした。

まず最初は、“ノモス クラブ”(右下の画像)という非常にお求め頂き易いラインナップが発表されました。
しかし製作行程を簡略した等と言事では無く、ムーブメントは現在のα(アルファ)を搭載しており、ケースの製作行程をタンジェント等の3ピース構造から2ピース構造にしたり針のコストを削減する事で、販売価格を10万円代前半に押さえるように努力したそうです。

また今回は、ルテニウムカラーの文字板にアイボリーのプリントインデックスの新しいダイアルが発表されました。
このルテニウムは、ブラックでも無く非常に美しく、またアイボリーのインデックスと非常にマッチした風合いの文字板です。

そして今後の展開が一番気になるトノー型の三針ムーブメントとトゥールビヨンです。

これは、数年前より開発していると伺っておりましたノモスのムーブメント開発担当のアルバート・ティエリー氏に見せて頂きました。

今回は、WEMPEと刻印したモデルをまずは、WEMPEで発売する予定だそうで、“Produced by NOMOS”という形になるそうです。
現在このトゥールビヨンは、10ピースほど完成しているそうで、予価等も未定だそうです。

一方スワンネック付きの三針ムーブメントの方も製作は順調に進んでいるそうですが、現在本数は、3000本程製作したそうで、このトノー型は、WEMPEのみで発売されるようです。ワールドワイドでは、ラウンドモデルを作る予定だそうですが、何時頃になるかは未定だそうです。予価は60万円代で…と、検討中の事だそうです。

もし、『こんな文字板で、こんなケースで…と言うご希望がありましたら、投げかけてみますので、是非、当店ホームの“Contact us”よりご意見をお待ちしております。(通るかどうかは、解りませんので予めご了承下さいね。(^^;)』

最後になりましたが、画像の中央下ですが、こちらはノモスのブースです。
壁面を撮影しましたが、下に写っている人たちを無視すると、壁の絵がすごく立体的に見えて、なんだかとっても面白い壁面のブースでした。

右上NOMOSのロゴの下、GLASHUTT…の“H”の下にノモスのタンジェントが写っているのが、解りますでしょうか?
日常生活にノモスが溶け込んだ事を表現した、壁面が一枚のアートになっていました。
さすがNOMOS!
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今回の一番の収穫は、現在イギリス、マン島で工房を構えるロジャー・スミス氏に会えたことでした。

イギリスの時計師と言えば、コーアクシャル脱振機を開発された時計師でも有名なジョージ・ダニエルズ氏がおられますが、もう一人の有名な時計師がこの方です。

彼は、1998年から2001年までの3年間に50個のみのジョージ・ダニエルズのミレニアムウォッチを製作し、イギリスを始めヨーロッパやアメリカの時計愛好家達の話題となりました。

今回は、現在まで作られた作品についてや製作ポリシーまた、現在のオーダー状況、その他かつて日本人ユーザーからのオーダーについて等、色々とお話を伺う事が出来ました。

彼の作品について詳しくは、以下のサイトをご参照頂くとして、今回私が見せて頂きましたPGモデルは、撮影させて頂けましたが、PTモデルについては納品分なので写真を撮影させて頂く事は出来ませんでしたが、非常に丁寧で味わいのある時計を製作しておられた、個人的に今年一番欲しい時計となりました。
https://www.rwsmithwatches.com/
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次は、アランです。

こちらの時計は、なぜか個人的にも好きな時計です。
(しかし、現在当店では、まだ取り扱うには至っておりません。)

通常他のブランドでも、よく使用されているValjoux7750やValjoux7751等をベースムーブメントとして使用していたり、ETA2824やETA2836等をベースムーブメントに使用しており、だからといってコストパフォーマンスが高い訳でも無く、だからといって他の同じ価格帯で設定しているブランドと比べて、劣る事は無いにせよ、そう言ったメーカーより機械が優れている…という事でも無く。

ケースのラグなども含めて、仕上げは、ラッカーを何回にも分けての行程等は、確かに手間ひまが掛かっていはいますが、トータルで見ても決して『このブランドは、コストパフォーマンスが高い!』とか『この時計は、○○○○○より優れている!』なんてコメントも付けれないですが、そんな次元とは違う何か一種独特のにおい?薫り?のする、この時計と比較出来る時計が無いような気がします。

ですから、私自身の中でも現在扱っている時計達とは、属さない時計なので取り扱いを断念して来ているところもございます。
しかし気になりますので、そんな中今年も新作を見せて頂きました。

まずは、左上です。
アラン・シルベスタインは、今年で20周年を迎えるに当たり、それを記念して、アラン氏自身の趣味の一つであるナイフとセットにしたデイト表示がレトログラードになった五日巻きトゥールビヨンです。
ベースとなるムーブメントは、以前から使われているSTT社では無く今回は、ここ最近使用するメーカーも増えて来ていますテクノタイム社のベースムーブメントを使用しています。

次は、左下と中上です。
ケース全体を革で巻くというのは、アランのお得意ですが今回は、クロノバウハウスシリーズに“金さん銀さん”と、ピンクゴールドケースに、サーモンピンクのダイアルを使い、アランの真っ赤なクロコストラップを付けたモデルが、発表されました。

そして最後は、中下と右側上下の画像です。
アランにはひとつジンクス的な事がございまして、それはマリーンシリーズが発表された年は、アラン全体の人気も上がるそうです。
確かに、1994年に発表されたマリーンシリーズの時や1996年のマリーンGや1998年のマリーンAなどマリーンのシリーズが発表された年は、好調だったようでした。

しかも今回は、かつて人気だったクラブクラシックを、よりモダンにしたモデルも発表され、それにちょっと心憎いアラン好きにはたまらない演出がされていました。

それは、画像右下を見ていて頂くとお解り頂けると思いますが、以前では、文字板にプリントされていた“onetwothreefourfive…”と1、2、3、4、5…と筆記体の英語を続けた字体を、今回は、ガラスに透かしで、プリントされており、光にかざして見ると、解るようになっている面白い演出がされていました。

私は、見ていて“落ち着く”とか“ホッとする”時計が好きです。
しかしアランのように、見ていて“楽しくなる時計”も好きです。
これって、『時計とは、こうであるべきだ!』みたいな自分の型に填めなくても…、とも思って来ております。
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バーゼルワールド その3

マスターズトーク スペシャル
-2007バーゼルワールド&ジュネーブサロン-

次は、NATO軍やNATO軍養成部隊、その他ドイツ税関特殊部隊(GSG9)への納入率及び正式採用率が最も高いメーカー、チュチマです。

チュチマは、NATO軍との契約上、軍に供給しているロゴ入りモデルや、またそれらを装着した部隊の訓練風景や実際の活動風景の画像等の公表が一切出来ないので、現在まで具体的な画像は伏せられているそうです。

確かに、実在の軍や部隊に供給しているからこそ“誰がどの部隊でどのようなモデルを使っている”ということにもなり、そういった方々が公の場に出た時に“彼は、○○○の部隊の者だ”ということにも成り兼ねないというのも頷けます。

とはいえ、実際の写真は見たい方も多いと思いますので、今回は直接チュチマ社の社長と席を持って頂き、『少しでも良いので、ユーザーが望んでいる…』等、販売して行く上で、知名度を上げるには当然である内容をお話させて頂きましたところ、社長も真剣にメモを取り、『貴方の言う通りだ。社内で検討してみる。』と言う事を仰って下さいました。

私の知る限り、殆どのヨーロッパ時計メーカーで権限のある方は、『ヨーロッパでは、売れている。』とか『ヨーロッパでは、○○○だ!』とか、何かと言うと、『ヨーロッパで売れているから…』といって、『そんなやり方や、そんなモノを作ってもヨーロッパでは、売れない。』『ヨーロッパの方がマーケットは、大きいのだから。』『じゃ!お前の言うモデルを作ると、何本買うんだ?』と、言う事もしばしばあります。

また、そういうメーカーもあれば中には、『日本では、どのような使用や文字板が、有ればよいか?』と、日本を意識するメーカーもございますが、殆どのメーカーは、『ヨーロッパで、売れているのだから、アジアでも売れる!』というモデルは、善し悪しに関わらず、国内ではデザインもサイズも国内総輸入元の意に関わらず、販売せざるを得ないところもあるのです。

ですから、ヨーロッパで、このように真剣に話を聞き入れて貰えたと言うのは、当たり前でないところも有るので実際ちょっと、びっくりしました。

今後、その甲斐あって…、と言えるようなモデルが出る事を期待しています。
画像一枚目は、今年80周年を迎えるチュチマ社の限定モデルです。
次に二枚目は、ヨットレース用に作られたレマニアCal.5100を搭載したモデルです。
そして三枚目がチュチマ社社長との画像です。
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ひと段落ついてこの日は、バーゼルワールド四日目です。
一応今年も、午前中はバーゼル市街にあるスタッドカジノの近くにある蚤の市の会場に行きました。
しかし、昨今のユーロ通貨やEUに加盟していないスイスフランの好調で殆どが予想以上に高くて買えませんでした。
最近は、シンプルなポケットウォッチやコンプリケーションモノでもポケットウォッチならまだそんなに高く無いので、その辺りを物色していました。
やはり今回もアジアの独立時計師キュー・タイ・ユさんも来られており、「このポケットは、いいぞ!お前も一緒に買うなら値切ってやるぞ!」と非常に有り難いお言葉を頂き、声を掛けて頂いたのですが、丁重にお断りさせて頂きその後昼過ぎに会場を後にし、簡単な昼食を済ませ早々にメッセ会場に戻りました。
会場に戻ると、ちょうどスォッチグループのブース内では、昨年より告知されていましたアンティコルムとスォッチグループのオメガがコラボレートしたオークション“オメガマニア”が開催中でした。
余談ですが、“OMEGAMANIA”と題されている“mAnia”の“A”のロゴは、アンティコルムの“A”と掛け合わされているそうです。
画面を見ていると、スピードマスタープロのファーストモデルのデッドストック品やら、試作として作られたが生産には至らなかったモデルなど、表題のごとくオメガマニアなら咽から手が出る程、欲しいモデルばかりでした。やはり価格もそれなりで?それ以上?で、「ハンマープライス!」と声が掛かった時には、500万円を遥かに超えた値段で競り落とされていたモデルが殆どでした。
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バーゼル四日目の夕方は、ハンハルトとフォルティスとポールピコです。
今年のハンハルトは、創立125周年を記念して、オーパス41というハンハルト社製のデッドストックムーブメントCal.41をリフィニッシュしてプラチナ950のケースに搭載した39個のみ生産のスペシャルピースです。
元々、当時から生産個数も限られていたのと、当時でも実戦部隊で使用されていた為、現在市場に現存している個体も極めて少ないので、コレクターズピースとなるでしょう。
しかし価格は560万円(税抜き)…。
その他では、同じく125周年を記念したミノスのブラックダイアルと、スプリットセコンドのラリータイマーをセットにしたスペシャルモデルも発表されました。
フォルティスでは、NATO軍ストラップが設定されたブラックとオレンジのツーカラーダイアルのフリーガークラシックコクピットリミテッドモデルとB42コスモノートアラームにクロノメーター取得モデルやリューズやプッシャーにはラバーを使用したモデル等数種類発表されました。
またポールピコでは、好評のテクノグラフにも文字板にストラップと同じグレーやアイボリー調のパイソンの革を使ったモデルやピニンファリーナがデザインしたヨットのレースにスポンサードしたプランジャーCタイプが発表されました。
このプランジャーCタイプのピニンファリーナロゴ入りモデルは、日本がオーダーする前に、ヨーロッパでほぼ完売となってしまったそうで、国内には輸入されないそうです。
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バーゼル四日目からは、チューリッヒの駅前から、のんびりとしたニューシャテル市街の向こうにニューシャテル湖を見下ろせる静かな、ニューシャテル駅のすぐ向かいにあるホテルに移動しました。
ちょうど天気も良かったので、ニューシャテル湖の向こうには、遥か遠くのアルプスの山々が見えました。
ウィンドウショッピングをするにはチューリッヒやジュネーブが良いのでしょうが、のんびりと過ごすには、ブライトリング関係の方々が宿泊されるオルテンやアーラウ、観光も考えるとルツェルンやビエンヌやニューシャテルやベルンといったところが良いのではないでしょうか。
空気も奇麗なので、それぞれにとても気持ちのよい所です。
今年は日中が例年以上に暑かったので、逆に夜は湖からの風でとても心地よい風が窓から入って来て気持ちよかったので、少し夜のニューシャテル市街を散歩がてら食事に出ました。
オープンテラスのレストランで、やっと今年初のアスパラにありつき、ワインを飲みながらしばしの休息を取り、そしてホテルへと戻りました。
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この日も晴天でとても気持ちよかったので、ホテルも撮りました。
ヌーシャテル駅前のALPES et LAC HOTEL(ホテル アルペス・エト・ラック)です。
ホテルから眼下に広がる市街を広角で撮ってみました。
三枚目は、遥か遠くなのですが、アルプスの山々が美しかったので、持って来ていた望遠で撮影してみました。
さてこれからは、ヴィアネイの工房、ジャンヴィエS.Aがある、サント・コアに向かいます。
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Vol.27- アトリエ ジャンヴィエ訪問記 -に続く